JASPICはソフトウェアプロセスの改善に関する研究、普及活動を行っています

SPI Japan 2012

SPI Japan 2012
– ソフトウェアプロセス改善カンファレンス2012 –


■日程:
2012年10月10日(水)午後 〜 10月12日(金)午前 本会議
2012年10月12日(金)午後 チュートリアル
■場所:
大阪国際交流センター(大阪府大阪市) http://www.ih-osaka.or.jp/
■主催:
日本SPIコンソーシアム(JASPIC)
■後援:
独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)
ソフトウェア技術者協会(SEA)
日本SPICEネットワーク
■参加費:
本会議 ¥30,000(税込)   チュートリアル ¥15,000(税込)

今年のテーマは「日本の“カイゼン”力の再生 〜次の10年への飛躍〜」です。

JASPICが主催するソフトウェアプロセス改善カンファレンスは今年で10回を数えることとなりました。これまでは失われた10年などと呼ばれ、世界的な経済不安の拡大や度重なる自然災害により、社会全体に停滞ムードが広がっております。このような状況を打破し次の10年に向けた活力を生み出すべく、幅広い知恵を結集いたしました。また今年は昨年までよりもさらにインタラクティブ性を高め、発表者・講演者と聴衆・聴講者が議論をする場を設けて、次の10年へ向けた多くの“気づき”と“元気”を参加した全員が得られることを目指しております。

本カンファレンスに参加されるすべての方が繋がり、さらに拡がりを見せ、社会を変革していこうではありませんか。

プログラムの概要は、以下のとおりです。

◎基調講演
講演者:京都大学大学院文学研究科 現代文化学専攻 情報・史料学教授
林 晋 先生

タイトル:「社会とソフトウェア:あるソフトウェア工学者の経験」

現在は人文社会科学者である私は過去にはソフトウェア工学者でした。そのキャリアの最後に行なったのは、日本のソフトウェア業界を改善するための政策研究でした。5年ほどのその研究期間に、私のソフトウェア、ITに対する見方は大きく変わりました。最初私はソフトウェアやITを一種の「装置」、たとえば白物家電や自動車の様に理解していたのです。しかし、やがて、それをソシオ=テクノ・システムとして理解するようになり、最後には、社会・組織の一部として理解するようになりました。つまり、ソフトウェアや情報システムを開発するということは装置・機械を作ることでなく、社会・組織の一部分をリノベートしたりイノベートすることだと考えるようになったのです。日本社会では、そのような観点が希薄で、それが多くの問題を引起しています。参加者のみなさんの多くが抱えておられるだろう問題の理解の一助になることを願って私のこの経験をお話します。
「内容参考資料」
(1) 「二つの合理性と日本のソフトウェア工学」(象の合理性と猿の合理性)
http://data.nistep.go.jp/dspace/bitstream/11035/977/3/NISTEP-STT042J-1.pdf
(2) 情報通信技術と「思想」 ?科学技術の能力としての「思想」?
http://data.nistep.go.jp/dspace/bitstream/11035/1031/3/NISTEP-STT067J-1.pdf
(3) 日本の危機としてのIT人材問題
http://data.nistep.go.jp/dspace/bitstream/11035/1007/4/NISTEP-STT088J-2.pdf

◎一般発表
一般発表は、国内企業での改善事例を中心に24件の発表で構成いたしました。今回も様々な題材による発表が寄せられました。

今年は単なる質疑応答ではなく、セッションの発表者と聴衆の皆様が議論する時間を設けます。発表者も聴衆も、広く深い議論して、多くのものを持ち帰っていただきたいと考えております。

◎SPIの小部屋
JASPIC 外の特定の団体/グループに、一セッションを丸々企画・運営していただきます。少人数で深い議論を行う場をたくさん設けました。

・日本SPICEネットワーク
・慶應義塾大学大学院VSEセンター
・IPA/SEC プロセス改善WG
・ソフトウェア技術者協会 関西プロセス分科会
・アジャイルコミュニティ有志
・東海ソフトウェア開発プロセス研究会
ほか

詳細は【プログラム】をご覧ください。

◎企業セッション
長年プロセス改善に取り組み日本のプロセス改善をリードしてきた企業の方に、これまでの活動を振り返り、この先に目指していることを発表していただきます。
発表される企業は次の方々です。

・住友電気工業株式会社
「カイゼン力の育て方」
・パナソニック株式会社
「JASPICと共に歩んだソフトウェア開発力強化10年と次への飛躍」
「ソフトウェア開発力強化〜環境革新企業を支える高信頼ソフトウェア〜」
・株式会社東芝
「全社的なSPI活動の実践結果とその振り返り 〜 Toshiba’s SPI History since 2000 〜」

◎クロージング・ミニパネル
ゲストにパナソニックのシステムエンジニアリングセンター所長 和田浩美様をお迎えします。普段私たちがお話を伺う機会が少ないソフトウェア開発力強化部門の責任者の方のお考えお聞きします。ソフトウェア開発およびソフトウェアエンジニアリングの潮流を交えパナソニック様のSPI活動について、対談形式にて語っていただこうと考えています。また本カンファレンスの全体テーマ、「日本の“カイゼン”力の再生 〜次の10年への飛躍〜」に関して私どもJASPICとしてどのようにとらえているかということを私どもからお話しさせていただきます。そして、パナソニック和田様からも次の10年に向けた展望について力強いメッセージを発信していただく予定でおります。

◎チュートリアル
「データ指向のソフトウェア品質マネジメント 〜 データ分析による「事実にもとづく管理」の実践 〜」と
「組織目標達成とIT導入の整合性を図るために 〜GQM+Strategies(R)の活用〜」の2つの講座をご用意しました。

詳細は【プログラム】をご覧ください。

以上のプログラムで、皆様の参加を心よりお待ちしております。

【参加申込】
参加申し込みは終了しました。お申し込みありがとうございました。

【参加申込をされた方へ】
カンファレンスの参加費は、10月10日までにお振込をお願いいたします。また、10月3日以降にお申込みの場合は、振込期日を調整致します。
詳しくは、後日お送りする請求書でご確認下さい。

お申し込み受付後、参加申込完了のメールを差し上げます。お申し込みから1週間以内に参加申込完了メールが届かない場合は、下記までお問い合わせください。

【問合せ先】
sjinfo アット jaspic.org
(宛先の「アット」を “@”に置き換えて、件名に「SPI Japan2012について」とお書き添えください。)

【プログラム】

■10月10日(水)本会議

時間

内容

11:30-17:00

受付

12:30-14:30

◎オープニング(さくら(東))

◎基調講演(さくら(東))
社会とソフトウェア:あるソフトウェア工学者の経験
林 晋(京都大学大学院文学研究科 現代文化学専攻 情報・史料学教授)

14:30-15:00

休憩

15:30-17:30

◎企画セッション0A(さくら(東))
日本SPICEネットワークの取り組み(日本SPICEネットワーク)

◆発表◆
・NSPICE.NETの紹介(河野)
・SPICEとは(古田)
・CMMIとSPICEのモデルの違い(齋藤)

◆討論のテーマ◆
モデルってどうなの?モデルを活用するためにはどうすればいいの?レベルの意味合いは?SPICEを活用したプロセス改善(事例を交えて)などのテーマで、SPICEモデルやCMMIモデルなどをマルチな視点で仕事に取り込み、実際に改善を推進している日本SPICEネットワークのメンバーと聴衆の方との討論を予定しています。

◆参加者◆
河野 文昭(アドヴィックス)
小嶋 勉(SGSジャパン)
萩原 一彦(デンソー)
古田 健裕(パナソニック)
田渕 一成(ビジネスキューブ・アンド・パートナーズ)
近藤 聖久(三菱電機)
三浦 邦彦(矢崎総業)
室谷 隆(IPA/SEC)
齋藤 幸裕(アルパイン)
安倍 秀二(パナソニック)

◎企画セッション0B(3F 会議室 3+4)
Agileのベースライン(ソフトウェア技術者協会 関西SPIN世話人会)

◆パネルディスカッション◆
日本においては、過去を否定し新規のルールを敷設するのではなく、ターニングポイントに行きあたったときには常に「われわれとは何であるのか」を問い直すことによって、過去と変革との均衡ポイントを見つけてきた(レヴィ=ストロース)。
昨今、あれもAgile、これもAgileと耳にするようになってきました。踊り場を迎えていると思われる日本のソフトウェア技術にとって、今まさに「Agileとは何であるのか」を問い直すことは、均衡ポイントを見つけるための重要なテーマではないかと思われます。
パネリストとともに議論し、Agileのベースラインを一緒に引いてみませんか

◆パネリスト◆
阪井 誠(SRA)
西丈 善(XPJUG関西)
前川 直也(パナソニック)
和田 憲明(富士通)

◆司会◆
田中 康(奈良先端科学技術大学院大学)

◎企業セッション0C(さくら(西))
カイゼン力の育て方(住友電気工業)

◆発表◆
最近、カイゼン力を身に付け始めた組織の現状と今後を紹介します。

1.改善文化形成のシナリオと現状(中村 伸裕)

2.CMMI Level 5 達成に向けた取り組みと今後の展開 (高橋 覚)

3.定量的品質管理の実践 (灘善 博)

4.アジャイルの試行 (服部 悦子)

◆討論会◆
上記事例紹介を題材に CMMI、アジャイル、WG活動等、幅広くカイゼン力を育てていく方法を議論します。

■10月11日(木) 本会議

時間

内容

9:00-17:00

受付

9:30-11:30

◎セッション1A(さくら(東))
「定量管理」

◆発表◆

定量的プロジェクト管理の実践
相磯正司(富士フイルム)

初めての定量的品質管理 ~定量的品質管理の原点に帰る~
相澤 武(インテック)
(優秀賞受賞)

統合データ分析による品質マネジメントシステムの効果性・有効性の向上に向けて
石塚 進一(NECソフト)

進捗モニタリングの初めの一歩 ~進捗モニタリングと将来予測の紹介~
牧野 順(ソニー)

◆討論会◆

◎セッション1B(さくら(西))
「教育」

◆発表◆

ソフトウェアエンジニアリング力、自律チーム構築力向上を目指して ~PSP/TSPの社内導入事例~
若宮 正男(三菱スペース・ソフトウエア)

プロセス改善推進者向け人材育成のあり方
 臼杵 誠(富士通)

ピア・レビューで技術者を育成する方式 ~OJTからORT(On the Review Training)へ~
竹下 千晶(デンソークリエイト)

新人品質研修で「測定と分析」に挑戦 ~ソフトウェア品質みえる化の難しさと標準化の重要性を体感~
和良品 文之丞(キヤノンソフトウェア)

◆討論会◆

◎企業セッション1C(小ホール)
全社的なSPI活動の実践結果とその振り返り ~ Toshiba’s SPI History since 2000 ~(東芝)

◆発表者◆
3階層(コーポレート、カンパニー、開発部門)SEPGのそれぞれの階層から発表者を選出

◆概要◆
全社的にSPI活動を推進・定着させるための仕組みとして、2000年にSPIフレームワークを提案した。そして、そのフ レームワークに基づいて、現在もSPI活動を推進している。本セッションでは、全社的なSPI活動を推進するための動機、SPIフレームワークの概要、実践結果、今後の方向性などについて、それぞれの階層の視点から発表する。
論文原稿

◆構成◆

9:30- 9:35 オープニング 本セッションの目的と構成

9:35-10:00 東芝におけるSPI活動(藤巻 昇)

10:00-10:25 SPI活動の実践内容とその効果(阪本 太志)

10:25-10:40 若手技術者からのメッセージ(伊藤 裕子)

10:40-10:45 休憩

10:45-11:30 パネルディスカッション
<進め方>
これかの10年、20年とSPI活動を継続するためのポイントを、コーポレートの立場とカンパニーの立場に分かれて、お互いに意見を出し合いながら議論する。
<パネリスト>
村上 雅俊
岸 利至
緒方 勝
平原 嘉幸
北村 秀生
藤巻 昇

11:30-13:00

休憩

13:00-15:00

◎セッション2A(さくら(東))
「改善事例」

◆発表◆

Wモデルのすすめ
野村 卓司

XDDP導入による派生開発プロセス改善とその効果
櫻庭 恒一郎(日立情報制御ソリューションズ)

管理&改善らくらくパッケージの部門展開事例 ~即効性もあり中長期的にも効果のあるプロセス改善の取り組み~
岸 利至(東芝セミコンダクター&ストレージ)

原点回帰!作業のしやすさに着目した単体試験方法の提案 ~単体試験時に用いるチェックシートの紹介~
清水 崇司(ニコンイメージングシステムズ)

◆討論会◆

◎セッション2B(さくら(西))
「アジャイル&振り返り」

◆発表◆

オフショア開発におけるアジャイル開発の取り組みと評価
茨木 良昭(オージス総研)

斥候としてのアジャイルプロセス活用の提案
細谷 泰夫(三菱電機)

「KPT」と「なぜなぜ分析」を応用したKWS 振り返りの研究報告 ~実際の現場で検証したKWS 振り返りと、振り返り結果を横展開する仕組みの提案~
花原 雪州(ソニー)

効果的なプロジェクト振り返り手法の提案 ~SWOR分析にHAZOPガイドワードを取り入れた分析方法~
水野 智仁(ヴィッツ)

◆討論会◆

◎企業セッション2C(小ホール)
JASPICと共に歩んだソフトウェア開発力強化10年と次への飛躍(パナソニック ①)

◆発表◆
全社的な改善基盤作り、エンジニアリングを含む応用展開活動、次の10年への布石について報告します。

1.全社SPI施策 ~CMMIを活用した社内ネットワーク形成による改善基盤作りから発展活動へ~(岩村 喜之)

2.「アセスメント」から「診断と処方箋」へ ~評定活動から課題解決活動へ~(野吾英俊)

3.プロセス定義の次の活動 ~大規模、オフショア、ODM事例を通して~(藤井 顕伸)

4.プロセスアプローチから見たアジャイル ~大規模組み込みソフト開発における導入事例~ (陸野礼子)

5.エンジニアリング活動の10年を振り返る ~開発プロセスとの両輪としてのエンジニアリング活動~(春名修介)

◆討論会◆
10年間の改善活動の表も裏も共有し、様々な取組についての意見交換や今後の改善活動の方向性について議論をしましょう。

15:00-15:30

休憩

15:30-17:30

◎セッション3A(さくら(東))
「自律改善」

SEのストレス調査票を用いた改善活動の取組み ~プロジェクトのパフォーマンス向上に向けて~
新村 敦子(NTTデータ)

SPINA3CH自律改善メソッドの活用事例 ~現場による主体的なプロセス改善を目指して~
竹内 元子(SRA)

システムズアプローチによる問題発生構造分析とPFD(Process Flow Diagram)を用いたプロセス改善
猪股 宏史(HBA)

システムズアプローチに基づくプロセス改善メソッド:SaPID(Systems analysis/Systems approach based Process Improvement methoD)が意図するコト ~プロセスモデルをより有効活用するために/そして現場の自律改善運営を促進するために~
安達賢二(HBA)
(最優秀賞受賞)

◎セッション3B(さくら(西))
「品質向上」

あなたの計測、役立ってます? ~事例に学ぶ計測の失敗要因~
岩見 好博(JASPIC特別会員)

あなたは「品質の旅」のどこにいますか ~TSP、PSPにおける品質向上ステップ~
岩見 好博(JASPIC特別会員)

要求仕様策定状況の見える化への取り組み ~開発者間のコミュニケーションに関するメトリクスの活用~
伊藤 裕子(東芝)

運用保守サービス品質向上を目指したお客様ぐるみの愚直な取り組み
冨永泰(富士通)

◎企業セッション3C(小ホール)
ソフトウェア開発力強化 ~環境革新企業を支える高信頼ソフトウェア~(パナソニック ②)

◆発表◆
近年、ソフトウェアが製品の安全に果たす役割が強まってきている。一般のユーザが利用する製品における安全性の考え方を振り返り、機能安全、システム安全などの高信頼ソフトウェア開発の取組みを紹介する。

1.高信頼ソフトウェア開発への取組み ~製品安全、機能安全、システム安全~(中川雅通)

2.車載用機能安全規格ISO26262に対応した高信頼開発プロセス ~機能安全開発を実現するソフト・ハードの協調~(安倍秀二)

3.車載ソフトウェア搭載製品の機能安全監査と審査 ~機能安全を追い風に~(菅沼由美子)

4.機能安全規格への対応から見えた、ソフトウェア品質の見える化 ~レビュー手法の見直し~(川崎雅弘)

◆討論会◆
機能安全規格、モデルベース開発など高信頼ソフトウェアを支える技術やコツについて議論しましょう。

◎企画セッション3D(会議室 A+B)
SEPG活動とアジャイルの親和性を考える(アジャイルコミュニティ有志)

◆発表者◆
前川 直也(パナソニック)
串田 幸江(アジルコア)
矢部 智(NTTデータ)
松浦 豪一(富士通マーケティング)

◆司会◆
和田 憲明(富士通)
宇野 美紀(富士通SSL)

◆討論会◆
この枠では、SEPG活動とアジャイルの親和性を考えます。今回はSEPGの方々に興味深い2つのテーマを取り上げ「企業活動に役立つアジャイル」という視点で講義とワークを行います。皆様の企業でアジャイルを活用するヒントが提供できることを目指します。ご興味のあるSEPGの方々、ぜひご参加ください。
○テーマ1:「ビジネス貢献」にアジャイルが役立つ仕組み
○テーマ2:「異業種から学び改善する」ための「ふりかえり」の活用

■10月12日(金) 本会議

時間

内容

8:30-11:00

受付

9:00-10:30

◎企画セッション4A(さくら(東))
再考・プロセス改善活動(IPA/SEC)

◆発表とワークショップ◆◆
最初にIPA/SECプロセス改善WGで検討している活動推進施策(制度化検討)や取組みをご紹介します。続いて、ワーク ショップ形式で参加者が直面しているプロセス改善活動における問題を話し合い、整理してゆくことで、現在の状況を鳥瞰し、より効果的な活動の在り方につい て討論します。

◆発表者◆
IPA/SEC研究員およびプロセス改善WG委員
安達 賢二(HBA)
阪本 大志(東芝デジタルメディアエンジニアリング)
臼杵 誠 (富士通)
穴田 直也(大和コンピューター)
新谷 勝利(IPA/SEC 調査役)
室谷 隆 (IPA/SEC 研究員)
倉持 俊之(IPA/SEC 研究員)

◆ワークショップの進め方◆
・IPA/SECの活動紹介
・ワークショップ:プロセス改善活動での問題共有と討論
 -4〜6名のチームにより参加者が抱える問題の共有とまとめ
 -各チームでの結果を全員で共有。より効果的な活動の在り方について討論
※各チーム討議には、IPA/SEC研究員およびプロセス改善WG委員も参加。

◎企画セッション4B(会議室 A+B)
ISO/IEC 29110に基づいた小規模開発向けプロセス改善メソッドワークショップ
(慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究所VSEセンター)

◆発表とワークショップ◆◆
小規模組織(Very Small Entities)向け開発プロセス標準ISO/29110や独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が考案したSPINA3CHなどを活用した簡易プロセス改善メソッドを用いたプロセス改善ワークショップを慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究所VSEセンター主催で開催致します。
本ワークショップは、参加者の皆様に簡易プロセス改善メソッドを体験していただき、社内での改善活動に役立てていただくことを目的としています。簡易プロセス改善メソッドによって、その利用者が、小規模開発におけるプロセスの問題を特定し、その問題に対する改善策を検討し、実際に改善できるようになることを目指しており、(1)プロセス改善にご興味がある方、(2)小規模ソフトウェアの開発にご興味がある方、(3)開発担当者視点での自律的な改善活動にご興味がある方は、是非ご応募ください。

◆発表者◆
神武 直彦(慶應義塾大学)
猪股 俊喜(慶應義塾大学)
竹内 元子(SRA)
古石 ゆみ(SRA)

◎企画セッション4C( 会議室 C+D)
地域コミュニティで繋がる拡がるプロセス改善(東海ソフトウェア開発プロセス研究会)
(優秀企画賞受賞)

◆発表者◆
良知敦(NECアクセステクニカ)
中村直文(ヤマハ)
波川豊(デンソー)
勝又淳(ソニーEMCS)

◆進行◆
永田敦(ソニー)

◆発表◆
昨今のソーシャルメディアの広がりとともに、ソフトウェア開発においては、OSS活動や社外コミュニティ活動が盛んに行われるようになってきました。
プロセス改善においても、シンポジウムや研究会活動が活発ですが、ほとんどが大都市圏で開催されているため、地方からの参加者にとっては少なからず負担感があります。
そんな中で立ち上がった、東海による東海のための改善コミュニティ”東海ソフトウェア開発プロセス研究会”(略して”東プロ”)。
東プロでは、プロセスに関する悩みを抱えたご近所の仲間が気軽に集まり、明るく楽しく相互研鑽に励んでいます。
この小部屋では、東プロの活動内容をご紹介し、皆さんと意見交換を行うことで、プロセス改善における地域コミュニティの価値や意義を感じていただきたいと思っています。
あなたも、地域コミュニティを立ち上げてみませんか?
①東海ソフトウェア開発プロセス研究会の活動内容
②メンバの紹介と社外コミュニティへの思い

◆討論のテーマ◆
プロセス改善における社外コミュニティをテーマとした意見交換

10:30-10:40

休憩

10:40-12:00

◎ クロージング・ミニパネル(さくら(東))
日本の“カイゼン”力の再生 ~次の10年への飛躍~

◆ゲスト◆
和田 浩美(パナソニック システムエンジニアリングセンター所長)

◆聴き手◆
小笠原 秀人(JASPIC運営委員長(東芝))
和田 典子(SPI Japan 2012 実行委員長(ソニー))

◎ クロージング(さくら(東))

■10月12日(金) チュートリアル

時間

内容

13:00-14:30

受付

13:30-16:30

◎チュートリアルA(会議室 A+B)
データ指向のソフトウェア品質マネジメント
~ データ分析による「事実にもとづく管理」の実践 ~

◆講師◆
小池 利和(ヤマハ)
小室 睦(JASPIC SPC分科会)

◆概要◆
ソフトウェア品質データは、「事実に基づく管理」を実践する上での有益な情報源です。品質データを正しく分析することで、ソフトウェアの品質状況を可視化したり、品質向上のメカニズムを特定できたり、品質管理や品質予測に役立つモデルを構築できたりします。データという客観的事実を適切に分析し、アクションにつながる分析を行うスキルは、プロジェクトの品質管理、品質保証に関わる人だけでなく、プロセス改善を推進する人にとっても重要なスキルと言えます。
本チュートリアルでは、講演者らの近刊書籍『データ指向のソフトウェア品質マネジメント』の内容をもとに、具体的な分析例を用いて、参加者と講師で対話しながら品質データ分析の作法を学びます。

◆対象者◆
プロジェクトの品質管理、品質保証に関わる人、プロセス改善に関わる人

◎チュートリアルB(3F 会議室 3+4)
組織目標達成とIT導入の整合性を図るために
~ GQM+Strategies(R)の活用 ~

◆講師◆
新谷 勝利(IPA/SEC)
平林 大典(IPA/SEC)
野村 典文(伊藤忠テクノソリューションズ)

◆概要◆
ソフトウェア開発プロジェクトにおいては、何のためにそのソフトウェアが使用されるかということを十分に考えた開発が行われなければ、使いものにならないと評価される、いわゆる「動かないコンピュータ」となる。
また、多くのソフトウェア開発プロジェクト間の優先順位についても、単に大きな声に従うというものではなく、関係すると推定される複数の要素を十分考察しないと期待された成果を出し難いと考えられる。
このような問題に対応するために、経営企画部門、業務部門および情報システム部門等において客観的判断を行える手法が求められている。
SECでは、ドイツ・フラウンホーファー協会IESEからのGQM+Strategiesという手法を複数の企業において試行し、どのように導入すれば日本で有効に活用できるかの共同研究を実施してきた。
当セッションにおいては、ある会社での試行から得られたものをベースにして、SEC作業部会において検討してきたものを、紹介する。
なお、GQM+Strategiesに関する詳細な最新の資料は英語および日本語(9月に予定)版がSECホームページから入手可能である。

◆対象者◆
経営企画部門、業務部門および情報システム部門等においてIT企画に関わる人、IT企業のコンサルテーションに関わる人を適用事例の一つとしているが、経営-業務-現場の異なる複数の階層におけ諸計画の整合性を維持する手法であり、適用分野として、業務および現場のIT企画に限定されるものではない。

【カンファレンススタッフ】
SPI Japan 2012 実行委員長
和田 典子(ソニー)

SPI Japan 2012 副実行委員長
安倍 秀二(パナソニック)
中山 高宏(ソニー)

SPI Japan 2012 プログラム委員長
遠藤 潔(日立ソリューションズ)
たら沢 志織(外部プログラム委員)
宮川 研二(ダイキン情報システム)

SPI Japan 2012 プログラム委員
相磯 正司(富士フイルム)
阿南 佳之(オムロンソフトウェア)
石原 鉄也(矢崎総業)
岩村 喜之(パナソニック)
大沢 悟(富士通)
大鶴 英佑(NTTデータ)
古石 ゆみ(SRA)
小嶋 久典(三菱スペース・ソフトウエア)
古藤 研一(日立製作所)
小林 麻美(インテック)
小山 透(ソニー)
金光 暁(富士通)
権正 治好(富士ゼロックス)
清水 崇司(ニコンシステム)
千田 哲義(NECソフト)
高野 昌也(電通国際情報サービス)
中村 淳(NTTデータ)
早川 一夫(ジャステック)
平原 嘉幸(東芝テック)
船原 慎大郎(三菱スペース・ソフトウエア)
前田 直毅(電通国際情報サービス)
由井 美恵子(日本電気)

SPI Japan 2012 事務局
石曽根 信(SRA)
鶴田 範子(SRA)
中島 亜澄(SRA)
河野 明子(SRA)
乘松 聡 (乗松プロセス工房)

JASPIC セミナー推進チーム
小松澤 敦(日立製作所)
阪本 太志(東芝デジタルメディアエンジニアリング)

CMMIは、カーネギーメロン大学により米国特許商標庁に登録されています。
SEPGは、カーネギーメロン大学の商標です。

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