SPI Japan 2012
– ソフトウェアプロセス改善カンファレンス2012 –
- ■日程:
- 2012年10月10日(水)午後 〜 10月12日(金)午前 本会議
- 2012年10月12日(金)午後 チュートリアル
- ■場所:
- 大阪国際交流センター(大阪府大阪市) http://www.ih-osaka.or.jp/
- ■主催:
- 日本SPIコンソーシアム(JASPIC)
- ■後援:
- 独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)
- ソフトウェア技術者協会(SEA)
- 日本SPICEネットワーク
- ■参加費:
- 本会議 ¥30,000(税込) チュートリアル ¥15,000(税込)
今年のテーマは「日本の“カイゼン”力の再生 〜次の10年への飛躍〜」です。
JASPICが主催するソフトウェアプロセス改善カンファレンスは今年で10回を数えることとなりました。これまでは失われた10年などと呼ばれ、世界的な経済不安の拡大や度重なる自然災害により、社会全体に停滞ムードが広がっております。このような状況を打破し次の10年に向けた活力を生み出すべく、幅広い知恵を結集いたしました。また今年は昨年までよりもさらにインタラクティブ性を高め、発表者・講演者と聴衆・聴講者が議論をする場を設けて、次の10年へ向けた多くの“気づき”と“元気”を参加した全員が得られることを目指しております。
本カンファレンスに参加されるすべての方が繋がり、さらに拡がりを見せ、社会を変革していこうではありませんか。
プログラムの概要は、以下のとおりです。
◎基調講演
講演者:京都大学大学院文学研究科 現代文化学専攻 情報・史料学教授
林 晋 先生
タイトル:「社会とソフトウェア:あるソフトウェア工学者の経験」
現在は人文社会科学者である私は過去にはソフトウェア工学者でした。そのキャリアの最後に行なったのは、日本のソフトウェア業界を改善するための政策研究でした。5年ほどのその研究期間に、私のソフトウェア、ITに対する見方は大きく変わりました。最初私はソフトウェアやITを一種の「装置」、たとえば白物家電や自動車の様に理解していたのです。しかし、やがて、それをソシオ=テクノ・システムとして理解するようになり、最後には、社会・組織の一部として理解するようになりました。つまり、ソフトウェアや情報システムを開発するということは装置・機械を作ることでなく、社会・組織の一部分をリノベートしたりイノベートすることだと考えるようになったのです。日本社会では、そのような観点が希薄で、それが多くの問題を引起しています。参加者のみなさんの多くが抱えておられるだろう問題の理解の一助になることを願って私のこの経験をお話します。
「内容参考資料」
(1) 「二つの合理性と日本のソフトウェア工学」(象の合理性と猿の合理性)
http://data.nistep.go.jp/dspace/bitstream/11035/977/3/NISTEP-STT042J-1.pdf
(2) 情報通信技術と「思想」 ?科学技術の能力としての「思想」?
http://data.nistep.go.jp/dspace/bitstream/11035/1031/3/NISTEP-STT067J-1.pdf
(3) 日本の危機としてのIT人材問題
http://data.nistep.go.jp/dspace/bitstream/11035/1007/4/NISTEP-STT088J-2.pdf
◎一般発表
一般発表は、国内企業での改善事例を中心に24件の発表で構成いたしました。今回も様々な題材による発表が寄せられました。
今年は単なる質疑応答ではなく、セッションの発表者と聴衆の皆様が議論する時間を設けます。発表者も聴衆も、広く深い議論して、多くのものを持ち帰っていただきたいと考えております。
◎SPIの小部屋
JASPIC 外の特定の団体/グループに、一セッションを丸々企画・運営していただきます。少人数で深い議論を行う場をたくさん設けました。
・日本SPICEネットワーク
・慶應義塾大学大学院VSEセンター
・IPA/SEC プロセス改善WG
・ソフトウェア技術者協会 関西プロセス分科会
・アジャイルコミュニティ有志
・東海ソフトウェア開発プロセス研究会
ほか
詳細は【プログラム】をご覧ください。
◎企業セッション
長年プロセス改善に取り組み日本のプロセス改善をリードしてきた企業の方に、これまでの活動を振り返り、この先に目指していることを発表していただきます。
発表される企業は次の方々です。
・住友電気工業株式会社
「カイゼン力の育て方」
・パナソニック株式会社
「JASPICと共に歩んだソフトウェア開発力強化10年と次への飛躍」
「ソフトウェア開発力強化〜環境革新企業を支える高信頼ソフトウェア〜」
・株式会社東芝
「全社的なSPI活動の実践結果とその振り返り 〜 Toshiba’s SPI History since 2000 〜」
◎クロージング・ミニパネル
ゲストにパナソニックのシステムエンジニアリングセンター所長 和田浩美様をお迎えします。普段私たちがお話を伺う機会が少ないソフトウェア開発力強化部門の責任者の方のお考えお聞きします。ソフトウェア開発およびソフトウェアエンジニアリングの潮流を交えパナソニック様のSPI活動について、対談形式にて語っていただこうと考えています。また本カンファレンスの全体テーマ、「日本の“カイゼン”力の再生 〜次の10年への飛躍〜」に関して私どもJASPICとしてどのようにとらえているかということを私どもからお話しさせていただきます。そして、パナソニック和田様からも次の10年に向けた展望について力強いメッセージを発信していただく予定でおります。
◎チュートリアル
「データ指向のソフトウェア品質マネジメント 〜 データ分析による「事実にもとづく管理」の実践 〜」と
「組織目標達成とIT導入の整合性を図るために 〜GQM+Strategies(R)の活用〜」の2つの講座をご用意しました。
詳細は【プログラム】をご覧ください。
以上のプログラムで、皆様の参加を心よりお待ちしております。
【参加申込】
参加申し込みは終了しました。お申し込みありがとうございました。
【参加申込をされた方へ】
カンファレンスの参加費は、10月10日までにお振込をお願いいたします。また、10月3日以降にお申込みの場合は、振込期日を調整致します。
詳しくは、後日お送りする請求書でご確認下さい。
お申し込み受付後、参加申込完了のメールを差し上げます。お申し込みから1週間以内に参加申込完了メールが届かない場合は、下記までお問い合わせください。
【問合せ先】
sjinfo アット jaspic.org
(宛先の「アット」を “@”に置き換えて、件名に「SPI Japan2012について」とお書き添えください。)
【プログラム】
■10月10日(水)本会議
時間 |
内容 |
11:30-17:00 |
受付 |
12:30-14:30 |
◎オープニング(さくら(東)) ◎基調講演(さくら(東)) |
14:30-15:00 |
休憩 |
15:30-17:30 |
◎企画セッション0A(さくら(東)) ◆発表◆ ◆討論のテーマ◆ ◆参加者◆ |
◎企画セッション0B(3F 会議室 3+4) ◆パネルディスカッション◆ ◆パネリスト◆ ◆司会◆ |
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◎企業セッション0C(さくら(西)) ◆発表◆ 1.改善文化形成のシナリオと現状(中村 伸裕) 2.CMMI Level 5 達成に向けた取り組みと今後の展開 (高橋 覚) 3.定量的品質管理の実践 (灘善 博) 4.アジャイルの試行 (服部 悦子) ◆討論会◆ |
■10月11日(木) 本会議
時間 |
内容 |
9:00-17:00 |
受付 |
9:30-11:30 |
◎セッション1A(さくら(東)) ◆発表◆ 定量的プロジェクト管理の実践 初めての定量的品質管理 ~定量的品質管理の原点に帰る~ 統合データ分析による品質マネジメントシステムの効果性・有効性の向上に向けて 進捗モニタリングの初めの一歩 ~進捗モニタリングと将来予測の紹介~ ◆討論会◆ |
◎セッション1B(さくら(西)) ◆発表◆ ソフトウェアエンジニアリング力、自律チーム構築力向上を目指して ~PSP/TSPの社内導入事例~ プロセス改善推進者向け人材育成のあり方 ピア・レビューで技術者を育成する方式 ~OJTからORT(On the Review Training)へ~ 新人品質研修で「測定と分析」に挑戦 ~ソフトウェア品質みえる化の難しさと標準化の重要性を体感~ ◆討論会◆ |
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◎企業セッション1C(小ホール) ◆発表者◆ ◆概要◆ ◆構成◆ 9:30- 9:35 オープニング 本セッションの目的と構成 9:35-10:00 東芝におけるSPI活動(藤巻 昇) 10:00-10:25 SPI活動の実践内容とその効果(阪本 太志) 10:25-10:40 若手技術者からのメッセージ(伊藤 裕子) 10:40-10:45 休憩 10:45-11:30 パネルディスカッション |
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11:30-13:00 |
休憩 |
13:00-15:00 |
◎セッション2A(さくら(東)) ◆発表◆ Wモデルのすすめ XDDP導入による派生開発プロセス改善とその効果 管理&改善らくらくパッケージの部門展開事例 ~即効性もあり中長期的にも効果のあるプロセス改善の取り組み~ 原点回帰!作業のしやすさに着目した単体試験方法の提案 ~単体試験時に用いるチェックシートの紹介~ ◆討論会◆ |
◎セッション2B(さくら(西)) ◆発表◆ オフショア開発におけるアジャイル開発の取り組みと評価 斥候としてのアジャイルプロセス活用の提案 「KPT」と「なぜなぜ分析」を応用したKWS 振り返りの研究報告 ~実際の現場で検証したKWS 振り返りと、振り返り結果を横展開する仕組みの提案~ 効果的なプロジェクト振り返り手法の提案 ~SWOR分析にHAZOPガイドワードを取り入れた分析方法~ ◆討論会◆ |
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◎企業セッション2C(小ホール) ◆発表◆ 1.全社SPI施策 ~CMMIを活用した社内ネットワーク形成による改善基盤作りから発展活動へ~(岩村 喜之) 2.「アセスメント」から「診断と処方箋」へ ~評定活動から課題解決活動へ~(野吾英俊) 3.プロセス定義の次の活動 ~大規模、オフショア、ODM事例を通して~(藤井 顕伸) 4.プロセスアプローチから見たアジャイル ~大規模組み込みソフト開発における導入事例~ (陸野礼子) 5.エンジニアリング活動の10年を振り返る ~開発プロセスとの両輪としてのエンジニアリング活動~(春名修介) ◆討論会◆ |
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15:00-15:30 |
休憩 |
15:30-17:30 |
◎セッション3A(さくら(東)) SEのストレス調査票を用いた改善活動の取組み ~プロジェクトのパフォーマンス向上に向けて~ SPINA3CH自律改善メソッドの活用事例 ~現場による主体的なプロセス改善を目指して~ システムズアプローチによる問題発生構造分析とPFD(Process Flow Diagram)を用いたプロセス改善 システムズアプローチに基づくプロセス改善メソッド:SaPID(Systems analysis/Systems approach based Process Improvement methoD)が意図するコト ~プロセスモデルをより有効活用するために/そして現場の自律改善運営を促進するために~ |
◎セッション3B(さくら(西)) あなたの計測、役立ってます? ~事例に学ぶ計測の失敗要因~ あなたは「品質の旅」のどこにいますか ~TSP、PSPにおける品質向上ステップ~ 要求仕様策定状況の見える化への取り組み ~開発者間のコミュニケーションに関するメトリクスの活用~ 運用保守サービス品質向上を目指したお客様ぐるみの愚直な取り組み |
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◎企業セッション3C(小ホール) ◆発表◆ 1.高信頼ソフトウェア開発への取組み ~製品安全、機能安全、システム安全~(中川雅通) 2.車載用機能安全規格ISO26262に対応した高信頼開発プロセス ~機能安全開発を実現するソフト・ハードの協調~(安倍秀二) 3.車載ソフトウェア搭載製品の機能安全監査と審査 ~機能安全を追い風に~(菅沼由美子) 4.機能安全規格への対応から見えた、ソフトウェア品質の見える化 ~レビュー手法の見直し~(川崎雅弘) ◆討論会◆ |
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◎企画セッション3D(会議室 A+B) ◆発表者◆ ◆司会◆ ◆討論会◆ |
■10月12日(金) 本会議
時間 |
内容 |
8:30-11:00 |
受付 |
9:00-10:30 |
◎企画セッション4A(さくら(東)) ◆発表とワークショップ◆◆ ◆発表者◆ ◆ワークショップの進め方◆ |
◎企画セッション4B(会議室 A+B) ◆発表とワークショップ◆◆ ◆発表者◆ |
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◎企画セッション4C( 会議室 C+D) ◆発表者◆ ◆進行◆ ◆発表◆ ◆討論のテーマ◆ |
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10:30-10:40 |
休憩 |
10:40-12:00 |
◎ クロージング・ミニパネル(さくら(東)) ◆ゲスト◆ ◆聴き手◆ ◎ クロージング(さくら(東)) |
■10月12日(金) チュートリアル
時間 |
内容 |
13:00-14:30 |
受付 |
13:30-16:30 |
◎チュートリアルA(会議室 A+B) ◆講師◆ ◆概要◆ ◆対象者◆ |
◎チュートリアルB(3F 会議室 3+4) ◆講師◆ ◆概要◆ ◆対象者◆ |
【カンファレンススタッフ】
SPI Japan 2012 実行委員長
和田 典子(ソニー)
SPI Japan 2012 副実行委員長
安倍 秀二(パナソニック)
中山 高宏(ソニー)
SPI Japan 2012 プログラム委員長
遠藤 潔(日立ソリューションズ)
たら沢 志織(外部プログラム委員)
宮川 研二(ダイキン情報システム)
SPI Japan 2012 プログラム委員
相磯 正司(富士フイルム)
阿南 佳之(オムロンソフトウェア)
石原 鉄也(矢崎総業)
岩村 喜之(パナソニック)
大沢 悟(富士通)
大鶴 英佑(NTTデータ)
古石 ゆみ(SRA)
小嶋 久典(三菱スペース・ソフトウエア)
古藤 研一(日立製作所)
小林 麻美(インテック)
小山 透(ソニー)
金光 暁(富士通)
権正 治好(富士ゼロックス)
清水 崇司(ニコンシステム)
千田 哲義(NECソフト)
高野 昌也(電通国際情報サービス)
中村 淳(NTTデータ)
早川 一夫(ジャステック)
平原 嘉幸(東芝テック)
船原 慎大郎(三菱スペース・ソフトウエア)
前田 直毅(電通国際情報サービス)
由井 美恵子(日本電気)
SPI Japan 2012 事務局
石曽根 信(SRA)
鶴田 範子(SRA)
中島 亜澄(SRA)
河野 明子(SRA)
乘松 聡 (乗松プロセス工房)
JASPIC セミナー推進チーム
小松澤 敦(日立製作所)
阪本 太志(東芝デジタルメディアエンジニアリング)
CMMIは、カーネギーメロン大学により米国特許商標庁に登録されています。
SEPGは、カーネギーメロン大学の商標です。