━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ JASPIC メルマガ 2020年2月号 ◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 本メルマガでは、定期的に日本SPIコンソーシアム(JASPIC)主催のイ ベント情報やJASPIC関係者によるコラム等をまとめてお伝えします。 * SPI(Software Process Improvement):ソフトウェアプロセス改善 ─────────────────────────────── ◆目次 ─────────────────────────────── 1. 分科会の活動紹介 2. コラム:島田 さつき(JASPIC理事 富士通クオリティ・ラボ) 「“Society 5.0”新しい時代に向けて」 3. SPI Japan 2020のご案内 4. 会員募集 5. SPI通信の紹介(再掲) ─────────────────────────────── ◆1. 分科会の活動紹介 ─────────────────────────────── JASPICでは、あるテーマに対して、興味を持つメンバが集まり、一年 間にわたって議論する場として分科会を作り、その中で自分たちで計 画をたて、議論を深めるという活動を実施しています。この活動で作 成した成果物は、JASPIC会員企業のメンバが活用できるように提供さ れます。また、その成果は、SPI Japan などでJASPIC会員企業以外に オープンに公開していきます。 2020年度(2019年12月~2020年11月)は、次の15の分科会です。 ・SPI推進課題分科会 ・SPI事例研究分科会 ・Statistical Process Control分科会 ・SPI現場ノウハウ交換分科会 ・コア・コンピテント・チーム研究会 ・プロダクトライン分科会 ・人材育成分科会 ・関西分科会 ・要件定義プロセス分科会 ・プロセス改善戦略分科会 ・IDEALモデル実践研究分科会 ・SPI Manager分科会 ・オフショア分科会 ・アジャイル分科会 ・プロセス改善への機械学習応用分科会 分科会にのみ参加することができる分科会会員制度もあります。体験 入会もございますので、分科会に興味のある方、入会を希望される方 はお気軽にJASPIC事務局にお問い合わせをお願いいたします。 JASPIC事務局メールアドレス:infoAアットjaspic.org ─────────────────────────────── ◆2. コラム:「“Society 5.0”新しい時代に向けて」 ─────────────────────────────── ここ数年間で起きている環境変化について皆さまはどのように思われ ますか? 日本的表現ですと“Society 4.0から 5.0への移行”というようです。 技術革新が目覚ましく進んでいるように感じませんか?内閣府は Society 5.0 は“サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実 空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の 解決を両立する、人間中心の社会(Society)”であると説明していま す。これは新たな社会を指すということで、第5期科学技術基本計画に おいて我が国が目指すべき未来社会の姿として初めて提唱されていま す。 これからの社会においては、今まで以上に“データ”や“ソフトウェ ア”の領域が重要視されていくことになるでしょう。アジャイルとい う考え方がソフトウェアの手法だけでなく、企業運営において導入さ れはじめています。また“IoT” (Internet of Things)や、“AI” (artificial intelligence)が未来社会を創造していくためには欠か せないアイテムであることは間違いありません。さらに昨年はITから “DX”(Digital transformation):ITの浸透が、人々の生活をあら ゆる面でより良い方向に変化させるという新しい言葉も経済産業省か ら展開されました。 これらを創造していくためには、ある限られた範囲や条件の中で構築 されてきたものづくりやことづくりの考え方から、更なる拡張性や有 用性など想定域を超えた考慮が必要になっていくと考えられます。そ してそれらを生み出すプロセスや技術も同様です。ここで忘れてはな らないのがそれらの品質、それぞれの“高いレベルの質”ではないで しょうか。また世の中がどのように変化しても、それぞれの“質”を 高く維持することは必要です。しかしその“質”を担保するための正 しい方法論は見いだせていないのが実情です。IoTやAI、それを組み込 んだシステム、アジャイルで開発したソフトウェアなど、これらの質 をどうやって担保し説明していけばよいのでしょうか? 新しい技術や手法が影響する範囲を想定できないため、品質に携わる 方々は手探り状態で頭を悩ませているのだと予想します。国際標準 (ISO)も、2000年代当初は品質マネジメントシステム(ISO9001)が 主流で品質を保証する体系が構築されました。これを基盤にソフトウ ェアの開発プロセスはCMMI等のデファクトスタンダードで具体化され てきました。最近では“イノベーションの実現”と“標準規格”と相 反する2つについて統合し、企業に対してイノベーションの実現を促 すための国際標準規格:イノベーションマネジメントシステム (ISO56000シリーズ)が発行されています。ほかにもオープンシステ ムディペンダビリティの概念がIEC62853として国際標準化され、実装 における議論も開始されています。今後は価値創造の領域におけるこ れらの国際標準規格がどこまで日本で普及するか興味深いです。そし てこれらの意図を踏まえたマネジメントシステムをプロセス面、技術 面、品質面においてどのように構築していくか、企業にとっては大き な課題となっていくでしょう。 世界は2020年に入り、日本も令和の時代に変わりました。今までの一 年と、これからの一年のスピード感覚は比較にならないでしょう。そ の中でいかに“質”の高いシステムやサービスを生み出し、そのプロ セスを改善し続けていけるか、乗り越えなければならない壁は非常に 多いですね。だからこそ皆さまの知を結集し、新しい時代に適合した アプローチや高い質を維持するためのノウハウを、一緒に創出し未来 に向かっていきたいと考える今日この頃です。 島田 さつき(JASPIC理事 富士通クオリティ・ラボ) ************************************************************** 本欄のコラムを執筆していただける方、大募集します! ~SPI活動を通じて感じたこと、気づいたことをみなさんと共有 してみませんか?~ 執筆希望の方は下記の執筆要領をご確認の上【タイトル】【本文】 【氏名】を以下の宛先まで送付ください。 ※内容については必要に応じて体裁調整などの修正を行う場合が ありますことをご了承ください。 ◆執筆要領 ・1400文字前後(1行あたり全角31文字×45行程度)を目安 ・フォーマットは自由(wordやテキスト、メール本文でOK) ・著作権上の問題をクリアし、他ブログやサイトなどに掲載 されていないもの ・氏名の掲載がNGまたは抵抗のある方はペンネームでも可能 ◆宛先 PR-infoアットjaspic.org 執筆に関するご質問やご意見などについてもお寄せください。 皆様の活発な投稿をお待ちしております! ************************************************************** ─────────────────────────────── ◆3. SPI Japan 2020 のご案内 ─────────────────────────────── 毎年実施しておりますSPIに関する国内有数のイベント、ソフトウェア プロセス改善カンファレンス(SPI Japan 2020)の開催日と開催場所 が決まりました。 ■日程:2020年10月14日(水)~16日(金) ■場所:プラサヴェルデ(静岡県沼津市) https://www.plazaverde.jp/ 皆様からの改善活動の成果や失敗から得た知見などの発表やディス カッションを予定しております。詳細は追ってご案内いたします。 http://www.jaspic.org/events/sj/spi_japan_2020/ ─────────────────────────────── ◆4. 会員募集 ─────────────────────────────── JASPICは、現在、16社の法人会員および個人の会員によって構成され ています。SPIの技術や活動の進め方を学びたい、議論したいという 法人会員、個人会員を募集しています。 詳しくは、次のサイトを参照してください。 ■入会について http://www.jaspic.org/organization/join_us/ ■会員と運営体制 http://www.jaspic.org/organization/members/ ─────────────────────────────── ◆5. SPI通信の紹介(再掲) ─────────────────────────────── JASPICは本年20周年を迎えます。これを記念し、JASPICをさらに知っ ていただくために、20周年記念新聞「SPI通信」を発行しました。デジ タル時代の今だからこそ、紙の新聞の手渡しと、気軽な会話から生ま れるコミュニケーションも大切にしたいと考えています。 本誌を広く読んでいただくために、「SPI通信 1号」を職場などで配っ ていただける方には送付いたします。(送料はJASPICで負担します。) 住所/氏名/部数(10部以上でお願いします)を次のアドレスにメール してください。 newspaperアットjaspic.org なお、現在第2号も企画中です。既にお読みの方はこちらもお楽しみに。 ─────────────────────────────── ◆編集後記 ─────────────────────────────── メルマガ編集担当のA.Kです。 今年はだいぶ暖かい冬ですが皆様いかがお過ごしでしょうか。 冬といえば温かいスープが恋しくなる季節ですね。 私は最近親戚からハンドブレンダーをもらったこともあり、今シーズ ンは色々なスープにトライしています。 特にお気に入りが、サツマイモのポタージュです。作り方は簡単で、 ハンドブレンダーで薄くスライスしたサツマイモ・玉ねぎ・ニンジン をバターで炒めます。そこに牛乳・水・コンソメスープを入れて少し 煮込み、最後に再度ハンドブレンダーで素材をつぶせばトータルで15 分もかかることなく完成です。 さつまいもの甘さが癖になり一時期は毎朝作っていたくらいマイブー ムになりました。 ハンドブレンダーをもらう前は果たしてちゃんと活用できるのか不安 だったのですが我が家の時短料理に貢献大です。 春もすぐそこですが、季節の野菜でいろいろ試してみたいと思います。 今年は新型コロナウイルスなど不安な状況ではありますが、医食同源 の発想で食に工夫をこらして乗り切りたいですね。 皆様もお体に気をつけてお過ごしください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ JASPIC メルマガ 2020年2月号 発行:日本SPIコンソーシアム http://www.jaspic.org/ お問い合わせ先:infoAアットjaspic.org ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━