━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ JASPIC メルマガ 2013年12月号 ◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 本メルマガでは、定期的に日本SPIコンソーシアム(JASPIC)主催のイ ベント情報やJASPIC研究員によるコラム等をまとめてお伝えします。 * SPI(Software Process Improvement):ソフトウェアプロセス改善 ─────────────────────────────── ◆目次 ─────────────────────────────── 1. これから開催するイベント 2. 分科会の紹介:アセスメントノウハウ分科会 3. コラム:水田恵子(パナソニック) 「現場は・人は・貴方は燃えているか」 4. SPI Japan 2013を無事に終えて~実行委員長からの挨拶~ 5. SPI Japan 2014 のご案内 6. 会員募集 ─────────────────────────────── ◆1. これから開催するイベント ─────────────────────────────── JASPICの新年度は12月から開始となります。今年度は下記のイベント を予定しております。 ●JASPIC例会(JASPIC研究員限定です) 実施日時:2/20(木)、4/18(金)、7/16(水)、11/14(金)、12/10(水) ●JASPIC合宿(JASPIC研究員限定です) 開催時期:5月末頃を予定 ●JASPIC 夏のソフトウェアプロセス改善セミナー 開催時期:7月下旬頃を予定 ●トワイライトフォーラム 開催時期:年4回予定(日時未定) ●SPI Japan 2014(沼津) 開催日程:10月15日(水)~17日(金) ─────────────────────────────── ◆2. 分科会の紹介 ─────────────────────────────── JASPICでは、あるテーマに対して興味を持つメンバが集まり、一年間 にわたって議論する場として12の分科会が活動しています。その中か ら今回は、アセスメントノウハウ分科会をご紹介します。 ●アセスメントノウハウ分科会 アセスメントノウハウ分科会は、アセスメントを実施する上でのノウ ハウについて議論し、整理することを目的として設立した分科会です。 背景は、2005年にJASPIC内で開催された合宿で議論した際、SCAMPIに 則ったアセスメントは、使い方によってはSEPGだけでなく組織やプロ ジェクトに多大な工数がかかる割に結果や改善提案を受け入れて貰え ず、推進メンバーのモチベーションが保てないという意見が多く出ま した。そこで、SCAMPI やCMMI に特化せず、現場が抱える本当の問題 点を効率的に抽出するため、かつ現場に受け入れられ易いアセスメン ト手法を整理することを目的として、2006年にJASPIC内で「アセスメ ントノウハウ分科会」を立ち上げました。 【これまでの活動成果】 <2006-2007> ・キーワード一覧の作成 アセスメントを行う上で考慮すべき事項を、「事前準備」、「実施 内容」、「フィードバック」のカテゴリ毎に分類し、背景・目的、 実施内容と共にノウハウとして整理 <2007-2008> ・キーワード抽出ツールの作成 キーワード一覧をベースに、アセスメントのプロファイルに合った キーワードが抽出できるツール <2009-2010> ・APGツール(=Assessment Process Generatorツール)の作成 利用状況(シーン)に応じたアセスメント観点を生成するツール <2010> ・SPI Japan 2010にて「SPIの小部屋」を開催 「アセスメントマニフェストについて語ろう」というテーマで、 初めてJASPIC外の方と一緒にディスカッション実施 <2010-2013> ・アセスメントマニフェストの作成 価値、原則から成る、アセスメントを実施する上での「基本方針」 を謳った宣言文。アセスメントを成功させるためのヒントとして 価値や原則に対する説明とヒントと事例を付加 【アセスメントマニフェスト】 アセスメントマニフェストは、2006年からずっと続けてきた議論を踏 まえ、当分科会の検討結果の集大成として作成したものです。 (2006年~2013年の8年間で合計46回の会合。うち合宿や終日集中検討 会は11回)当分科会が目指した「現場の本当の問題点を効率的に抽出 するためのアセスメント」を実現するためのヒントがちりばめられて います。 CMMIは、カーネギーメロン大学により米国特許商標庁に登録されてい ます。SCAMPIは、カーネギーメロン大学のサービスマークです。 ─────────────────────────────── ◆3. コラム:「現場は・人は・貴方は燃えているか」 ─────────────────────────────── ちょっと飛躍しますが、様々な生物は、地球の変化や生活環境の変化 に適応しながら「DNA」まで変化させて、種の保存と進化を果たし てきた。つまりは、固有種の繁栄のために気の遠くなるような時間を かけて「DNA」まで変化させてきた結果が、今日私達が生きる世界 であり「私自身」。きっとこれからも、進化する。(期待!) さて、「XXを○○に変えよう・良くしよう」とすることが改善活動 なのですよね。「今はXXだけれど○○にしたいから△△をやろう」 とか、「○○のためには××が課題だから△△を変えて良くしよう」 と言うことが改善活動で、この様に改善させてしてきたからこそ、社 会も会社も組織も、そして人も発展し成長してきた。 もっともっと幸せになりたい!!もっともっと便利にしたい!! もっともっと面白くしたいっ!!と、もっともっとと、情熱を持って 追いかける事が、必要なのではないのかなぁと思うのです。 そうすると、知恵を絞ったり、人の知恵を借りたり、閃いたり、試行 錯誤したり、発見したりして、成長していく。実現していく。 わぁ、人間ってすごい!!だから大好きっ!!!ね、素敵です。 私が改善活動に関わって、テーマにしているものを振り返ると、「モ チベーション」つまりは「人間力」の改善や強化を中心としたものが 多いのです。でやっていることは、いかに目指すべき目標と課題を共 有して、良くする活動を一緒にやってもらえるか。その内容や方法を あれやこれやと提案したり一緒に考えたりできるか、の手を変え品を 替えの活動なのです。 でもその目標に共感してもらえなかったり、意図を共有出来ない様な 場合には「やかましいなぁ・」「じゃまくさいなぁ・」としか映らな い。 目的を共感・共有できて「よっしゃ!」と気持ちを揺さぶり心が潤わ ないと、水はしみこまない。 「何それ!?」って心が渇いていると、水を弾くばかり。 水がしみこんで土壌が出来ないと、芽が出て花は咲かないのですよね。 組織が成長したい目標(課題)は明確で、そこに組織は・人は燃えて いて挑戦しているか! 人が成長したい目標(課題)を持てていて、そこに組織が協力し、人 は燃えて挑戦しているか! 結局のところ、「現場は・人は・貴方は燃えているか」かしらと思う のです。 クリックの仮想世界で萌えるのではなく、リアルな想いのぶつかり合 いで燃える、そんな改善活動が必要なのだと感じる、今日この頃です。 ◆これを知る者はこれを好む者にしかず。 これを好む者はこれを楽しむ者にしかず。(論語・雍也第六) 嫌々義務でやる人は、心から楽しんでやる人にはかなわない!! 水田恵子(パナソニック) ─────────────────────────────── ◆4. SPI Japan 2013を無事に終えて~実行委員長からの挨拶~ ─────────────────────────────── ■テーマ 「“「共感」”・・・心が動くとき、行動は変わる! ~今こそ「カイゼン」の一歩を踏み出そう!~」 ■開催概要 開催日時:2013年10月16日(水)~18日(金) 開催場所:タワーホール船堀(東京都江戸川区) 主催 :日本SPIコンソーシアム(JASPIC) 後援 :独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)/ソフトウェア 技術者協会(SEA)/日本SPICEネットワーク/特定非営利 活動法人失敗学会 開催規模:190名(一般参加者・講師・スタッフの総数) http://www.jaspic.org/modules/event/index.php?content_id=32 多くの皆様にご参加いただき、10月16日から18日の3日間、SPI Japan 2013を無事に終えることができましたこと、改めまして感謝 申し上げます。誠にありがとうございました。 初日のチュートリアルでは10年に一度という大型台風の直撃を受ける アクシデントに見舞われましたが、開始時刻を遅らせることでスタート をきることができました。 二日目からの本会議は台風一過の秋晴れのもと多くの皆様のご参加を 得て、活気に満ちたものとなりました。基調講演、一般発表、トーク &納得セッション、パネルディスカッション、意見交換会ともに参加 者の皆様からは好評をいただきました。特に意見交換会ではワールド カフェを開催し新たな人脈作りに役立ったとのご意見もいただいてお ります。 今年度の一般発表資料は、ホームページに掲載しておりますので、 皆様の改善活動にお役立ていただければ幸いです。 SPI Japan 2013 実行委員長 大沢 悟 副実行委員長 中山 高宏 プログラム委員一同 ─────────────────────────────── ◆5. SPI Japan 2014 のご案内 ─────────────────────────────── 毎年実施しておりますSPIに関する国内有数のイベント、ソフトウェア プロセス改善カンファレンス(SPI Japan 2014)の開催日と開催場所 が決まりました。 ■日程:2014年10月15日(水)~17日(金) ■場所:プラサヴェルデ(静岡県沼津市) http://www.plazaverde.jp/ 皆様からの改善活動の成果や失敗から得た知見などの発表やディス カッションを予定しております。詳細は追ってご案内いたします。 ─────────────────────────────── ◆6. 会員募集 ─────────────────────────────── JASPICは、現在、19社によって構成されています。SPIの技術や活動の 進め方を学びたい、議論したいという法人会員を募集しています。 詳しくは、次のサイトを参照してください。 ■入会について http://www.jaspic.org/modules/profile/index.php?content_id=5 ■会員企業と運営体制 http://www.jaspic.org/modules/profile/index.php?content_id=10 ─────────────────────────────── ◆編集後記 ─────────────────────────────── メルマガ編集担当のA.Kです。 今年もあっという間に12月になってしまいましたね。 仕事の追い込みに、忘年会とまさに「師走」という感じでバタバタし ています。最近、電車の中でマスクをしている人が多いですよね。 風邪をひいている人より、予防でしている人が多いように感じます。 マスクの効果の一つは、のどの保湿で、夜寝る時にマスクをするのも 効果的なようです。お肌も保湿されるので、加湿器代わりにマスクを するのもいいと思います。 今年一年間JASPICメルマガもお読みいただきありがとうございました。 来年も少しでも皆様のお役に立てるメルマガを発行しますので、よろ しくお願います。それでは、よいお年をお迎えください!! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ JASPIC メルマガ 2013年12月号 発行:日本SPIコンソーシアム http://www.jaspic.org/ お問い合わせ先:infoAアットjaspic.org ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━