━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ JASPIC メルマガ 創刊号 ◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 本メルマガでは、定期的に日本SPIコンソーシアム(JASPIC)主催のイ ベント情報やJASPIC研究員によるコラム等をまとめてお伝えします。 * SPI(Software Process Improvement):ソフトウェアプロセス改善 ─────────────────────────────── ◆目次 ─────────────────────────────── 1. 創刊号発行のご挨拶 2. 分科会の活動紹介 3. SPI Japan 2013 のご案内 4. SPI Japan 2012 受賞発表のご紹介 5. 会員募集 ─────────────────────────────── ◆1. 創刊号発行のご挨拶 ─────────────────────────────── JASPIC運営委員長の小笠原(東芝)です。このたび、JASPICメルマガ を定期的に発行することになりましたので、一言、ご挨拶をさせてい ただきます。 JASPICは、地道な改善活動に日夜励んでいる技術者が社会/組織の 壁(*1)を越えてプロセス改善に関して各自の経験や技術を交流し、改 善技術を高める場を提供する非営利の団体です。2000年の発足以来、 CMMIの翻訳、ソフトウェアプロセス改善カンファレンス(SPI Japan) の開催、分科会/例会による情報交換や研究・開発を中心に活動を進 めてきました。 ソフトウェア開発プロジェクトの成功確率を高め、組織の成熟度を 高めるために、SPI活動は大きく貢献できると確信しております。こ のメルマガでは、SPIに関するさまざまな情報を発信します。ここか ら発信した情報を、みなさまが役立ててくださるのであれば幸いです。 今後、定期的に発行しますので、楽しみにお待ちください。 (*1) 社会/組織の壁:英語では、"Social/Organizational Barrier"。 会社も含めて、学会、業界団体、政府関係機関、そうした「社 会/組織の壁」を意味しています。 ─────────────────────────────── ◆2. 分科会の活動紹介 ─────────────────────────────── JASPICでは、あるテーマに対して、興味を持つメンバが集まり、一 年間にわたって議論する場として分科会を作り、その中で自分たちで 計画をたて、議論を深めるという活動を実施しています。この活動で 作成した成果物は、JASPIC会員企業のメンバが活用できるように提供 されます。また、その成果物が、JASPIC会員企業以外にオープンに公 開できる場合には、Webサイトで積極的に公開していきます。 2013年度(2012年12月~2013年11月)は、次の12の分科会です。活動 の詳細については、次号以降、順次紹介させていただきます。活動の 成果についても、さまざまな機会をとおして発信したいと思います。 またJASPIC分科会は、誰でも分科会の作成を申請することが可能で す。議論したいテーマがあれば、メンバを募り、新たな分科会を立ち 上げることで、有意義な意見交換をすることができます。 ・SPI推進課題分科会 ・ソフトウェアプロセス改善知識網分科会 ・統計的プロセス制御分科会 ・SPI現場ノウハウ交換分科会 ・アセスメントノウハウ分科会 ・コア・コンピテント・チーム研究会 ・プロダクトライン分科会 ・人材育成分科会 ・関西分科会 ・要件定義プロセス分科会 ・SPI戦略分科会 ・IDEALモデル実践研究分科会 ─────────────────────────────── ◆3. SPI Japan 2013 のご案内 ─────────────────────────────── 毎年実施しておりますSPIに関する国内有数のイベント、ソフトウェ アプロセス改善カンファレンス(SPI Japan 2013)の開催日と開催場 所が決まりました。 ■日時:2013年10月16日(水)~18日(金) ■場所:タワーホール船堀(東京) http://www.towerhall.jp/ 今までの活動成果や失敗から得た知見、現在進めている活動で紹介・ 議論したい内容などがあれば、奮って応募ください。発表募集・発表 募集締め切りは、3月下旬~6月上旬の予定です。詳細は追ってご案内 いたします。 ─────────────────────────────── ◆4. SPI Japan 2012 の受賞発表のご紹介 ─────────────────────────────── 10月に大阪で開催されたSPI Japan 2012の発表の中から、最優秀発 表賞、優秀発表賞、優秀企画賞がそれぞれ1つずつ選ばれました。受賞 された発表と表彰理由を紹介します。 ■最優秀発表賞 タイトル: システムズアプローチに基づくプロセス改善メソッド:SaPID (Systems analysis/Systems approach based Process Improvement methoD)が意図するコト ~プロセスモデルをより 有効活用するために/そして現場の自律改善運営を促進するた めに~ 発表者: 安達賢二(HBA) 表彰理由: (1)SPI活動を自律的かつ効果的なものにするために必要なエッ センスが非常にうまく言語化されていた。 (2)これまでの改善(煙たがられ面倒がられる改善)の問題点を分 析し、それぞれに対する対策を考えた上で、改善のためのプ ロセスを見出していることに、論理的で納得性がある。 (3)改善のプロセスについては、問題の洗出しから改善計画の立 案、改善の実施、評価に至るまでを具体的なステップとして 定めたばかりでなく、ご自身が考えておられる改善を成功さ せるための鍵がうまくまとめられており、その考え方は他社 でも役立つ内容である。 ■優秀発表賞 タイトル: 初めての定量的品質管理 ~定量的品質管理の原点に帰る~ 発表者: 相澤武(インテック) 発表理由: (1)「なぜ定量的管理を実施する必要性があるのか」を、原点に 立ち返って取りまとめている。 - 定量的管理を実施する必要性がとてもよく理解できる。 (2)また、高成熟度の組織であっても、改めて足元を見直す意味 で、非常に参考になる。 (3)定量的管理を実施するために、何をすればよいのかがまとめ られている。 - 定量的管理を実施していない組織でも、この発表を参考に すれば、定量的管理に容易に取りかかれる。 ■優秀企画賞 タイトル: 地域コミュニティで繋がる拡がるプロセス改善 発表者: 東海ソフトウェア開発プロセス研究会 発表事由: (1)社外コミュニティの重要性は誰もが感じているとは思うが、 東京にいると気づかないこのようなコミュニティに対する 飢えと、その飢えを解消するために、どのようにコミュニ ティを作り、継続させているかのエッセンスがとてもよく 伝わってきた。 - 「ゆるく」「Give and Take」「会社としての成果につ なげる」「問題を解決しようとしない」等、継続させる ための秘訣がちりばめられていた。 (2)沖縄のソフトウェア開発プロセスコミュニティのこと等も 調べ、コンタクトするなど、他のコミュニティとも積極的 に繋がろうとする姿勢が素晴らしく、東海ソフトウェア開 発プロセス研究会のこのような取り組みにフォーカスを当 てることにより、JASPIC、ひいては日本のプロセス改善コ ミュニティの活性化につながると判断した。 上記の受賞発表を含む、SPI Japan 2012で発表された資料は、 次のサイトから参照できます。 http://www.jaspic.org/modules/event/index.php?content_id=26 ─────────────────────────────── ◆5. 会員募集 ─────────────────────────────── JASPICは、現在、17社によって構成されています。SPIの技術や活 動の進め方を学びたい、議論したいという法人会員を募集しています。 詳しくは、次のサイトを参照してください。 ■入会について http://www.jaspic.org/modules/profile/index.php?content_id=5 ■会員企業と運営体制 http://www.jaspic.org/modules/profile/index.php?content_id=10 ─────────────────────────────── ◆編集後記 ─────────────────────────────── 皆さん、はじめまして!メルマガ編集担当のA.Kです。これからよ ろしくお願いします。先日、久しぶりの海外旅行で日中の気温が30度 以上にもなるアジア圏に行ってきました。私が行ったときもかなり暑 く、汗だくになりながら観光していたところ、なんとガイドさんはま ったく汗をかいていないのです!聞いてみると、現地の人は30度を下 回ると寒いと感じるらしく、一番気温の下がる時期(それでも20度く らい)には洋服何枚も重ね着したり(セーターも着るらしい)、夜は寝 床の下に火を焚いて寝るそうです。育った環境によって、暑い寒いと 感じる温度にも違いがあるんですね。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ JASPIC メルマガ 創刊号 発行:日本SPIコンソーシアム http://www.jaspic.org/ お問い合わせ先:mailto:infoAアットjaspic.org ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━