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 ◆ JASPIC メルマガ 2021年2月号 ◆
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本メルマガでは、定期的に日本SPIコンソーシアム(JASPIC)主催のイ
ベント情報やJASPIC関係者によるコラム等をまとめてお伝えします。

* SPI(Software Process Improvement):ソフトウェアプロセス改善

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 ◆目次
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 1. 分科会の活動紹介
 2. コラム:和良品 文之丞(JASPIC個人会員)
           「プロセス改善者 8つの習慣」
 3. SPI Japan 2021のご案内
 4. 会員募集

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 ◆1. 分科会の活動紹介
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JASPICでは、あるテーマに対して、興味を持つメンバが集まり、一年
間にわたって議論する場として分科会を作り、その中で自分たちで計
画をたて、議論を深めるという活動を実施しています。この活動で作
成した成果物は、JASPIC会員企業のメンバが活用できるように提供さ
れます。また、その成果は、SPI Japan などでJASPIC会員企業以外に
オープンに公開していきます。

2021年度(2020年12月~2021年11月)は、次の13の分科会です。

・SPI推進課題分科会
・SPI事例研究分科会
・Statistical Process Control分科会
・SPI現場ノウハウ交換分科会
・コア・コンピテント・チーム研究会
・プロダクトライン分科会
・人材育成分科会
・関西分科会
・要件定義プロセス分科会
・プロセス改善戦略分科会
・IDEALモデル実践研究分科会
・オフショア分科会
・アジャイル分科会

分科会にのみ参加することができる分科会会員制度もあります。体験
入会もございますので、分科会に興味のある方、入会を希望される方
はお気軽にJASPIC事務局にお問い合わせをお願いいたします。

JASPIC事務局メールアドレス:infoAアットjaspic.org

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 ◆2. コラム:「プロセス改善者 8つの習慣」
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JASPIC個人会員の和良品 文之丞(わらしな ぶんのじょう)です。

JASPICも20周年ですが、私もSPIの活動が本格化したのが2000年2月で
したので、ちょうど21年になりました。この間、身に沁みついた、い
わば「職業病」のような習慣をご紹介します。

1. いない人を見つける(形骸化のサイン)
  新たに会議に参加したときは、会議室の配置とどこに誰が座ってい
るかをメモします。会議終了後は、議事録を見て欠席者を確認、過去
の議事録からオーナーが誰か、出席しているか、毎回欠席している人
がいるかを確認します。オーナーや権限を持つ責任者が欠席していた
ら、形骸化が心配になります。

2. 場を探す(組織の力)
  会議体やちょっとしたコミュニケーションの場があるか、とても気
になります。意図的かそうでないかに関わらず、中核となる人が集う
場がある組織は強いと感じます。新たな標準やフォームができたとき
も「これは誰が、どの場で使うか」を考えて標準が活きるか浸透する
かを確認します。

3. 量と時間を測る(パフォーマンス評価)
  自分がルーチンとしてやること、今後も依頼がありそうなことは、
その量と時間を記録しています。改善して短縮することが目的ではな
く、次に備えて時間やスケジュールを確保するために、自分がどのく
らい時間を要するのかを把握するためです。

4. 手順を残す(再現性)
  これも繰り返しやることで、大事なことは手順をノートにフローと
かイラストを加えて残すようにしています。次にやるときに見返して
気づきや例外、実績を書き加えて、練度を高めます。最近その内容が
入力+開始基準、手順+制限、出力+完了基準の要素があって、プロ
セス記述に近い(正に職業病)と気づきました。

5. ないもの、違うものに気づく(うまくいくには)
  これまでの経験で素晴らしい成果を上げている組織や個人には、う
まくいっている特徴があります。CMMのコモンフィーチャと通ずると思
っていますが、うまくいっている場合がわかれば、うまくいかないと
きに、足りないものが見えてきます。また、いつもと違うミスがあれ
ば、何かその原因となる変化(環境、組織、個人の事情など)がある
かも知れせん。

6. 名言・珍言を残す(視点を学ぶ)
  いろいろな機会でお会いした人が発したお言葉で「いいな」とか、
「おっ」と思ったことをメモして残しています。特にお付き合いが長
い上司の場合には「語録」としてまとめることもあります。貴重な学
びであると同時に、視点や価値観に対する気づきにもなります。

7. あってよかった、なくて困った(経験の蓄積)
  キャンプ、海外出張、趣味のイベントなど、自分が体験したときに、
あってよかったものと、なくて困ったものをメモしています。次のと
きに、その内容に没頭したり有意義にしたりするために、経験が活き
るようにしています。最終的には持ち物リストにして、準備の時間を
短縮しつつ、必要なものが揃う状態を目指します。

8. 波長の短いアンテナと波長の長いアンテナ(気づきの母)
  これは上司から学んだことですが、日々の課題や問題に対処するこ
とも大事ですが、3か月、半年、1年と少し長いスパンで見つめなおし
てその変化(トレンド)を見ることで、新たな気づきが生まれます。
木と森のように、両方の視点を持ち続けることが改善につながる着想
につながる思います。

以上、癖のような習慣をご紹介させていただきました。今回このよう
な場をいただき、整理したことで、改善活動は「将来をよりよくする
ために今を大切に扱うこと」ではないかと気づきました。これが習慣
を続けるための習慣だと思います。

和良品 文之丞(JASPIC個人会員)

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【氏名】を以下の宛先まで送付ください。
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  ありますことをご了承ください。

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  ・フォーマットは自由(wordやテキスト、メール本文でOK)
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    されていないもの
  ・氏名の掲載がNGまたは抵抗のある方はペンネームでも可能

 ◆宛先
   PR-infoアットjaspic.org

執筆に関するご質問やご意見などについてもお寄せください。
皆様の活発な投稿をお待ちしております!
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 ◆3. SPI Japan 2021 のご案内
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毎年実施しておりますSPIに関する国内有数のイベント、ソフトウェア
プロセス改善カンファレンス(SPI Japan 2021)の開催日と開催場所
が決まりました。

  ■日程:2021年10月6日(水)~8日(金)
  ■場所:オンライン開催
     ※COVID-19などの状況によっては、会議場での同時開催
      も検討します。

皆様からの改善活動の成果や失敗から得た知見などの発表やディス
カッションを予定しております。詳細は追ってご案内いたします。

http://www.jaspic.org/events/sj/spi_japan_2021/

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 ◆4. 会員募集
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JASPICは、現在、15社の法人会員および個人の会員によって構成され
ています。SPIの技術や活動の進め方を学びたい、議論したいという
法人会員、個人会員を募集しています。
詳しくは、次のサイトを参照してください。

  ■入会について
    http://www.jaspic.org/organization/join_us/
  ■会員と運営体制
    http://www.jaspic.org/organization/members/

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 ◆編集後記
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メルマガ編集担当のA.Kです。
冬の寒い日には熱々のおでんが食べたくなりますよね。
皆さんのお気に入りのおでん種は何でしょうか?定番の大根やたまご
も捨てがたいですが、個人的にはちくわぶが好きです。ちくわぶの有
無でテンションが変わるくらい好きなのですが、ちくわぶは関東が中
心で、関西のおでんにはほとんど入っていないそうですね。関西の人
にちくわぷが通じずショックを受けたことがあります。
おでん種、さらには出汁の味も地方によって違いがあるようですね。
これまた個人的な感想ですが、金沢で食べた車麩のおでんが美味しく
て記憶に残っています。コロナが落ち着いたら全国各地のおでんを食
べに行ってみたいです。
ちなみに、2月22日はおでんの日なんだそうです。熱いおでんを「ふー
ふーふー」と冷まして食べることにかけているのだとか。季節的にも
ピッタリですね。
寒い冬もあと少し。温かいものを食べて健康に過ごしましょう!

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 JASPIC メルマガ 2021年2月号
 発行:日本SPIコンソーシアム http://www.jaspic.org/
 お問い合わせ先:infoAアットjaspic.org
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