SEPG Japan 2003: 用語の使用に関するガイドライン

 

2003729

カンファレンス事務局

 

 

CMM等のアセスメント・アプレイザルに関する用語について、コミュニティおよびカンファレンス参加者に対する混乱を避けるため、当カンファレンスでは以下のようなガイドラインを設定しております。このガイドラインは当カンファレンスの発表者の方々にも送付され、発表及び資料の中での用語にご注意頂くよう、お願いをしております。

なお、ガイドラインの内容に関するお問い合わせ、ご指摘は、カンファレンス事務局までご連絡下さい。

 

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用語の使用に関する御願い

 

1.      米カーネギーメロン大学指定の手法(CBA-IPISCAMPI)に関連する訳語

     訳語を用いる場合のガイドラインは以下の通り

(○:良い、△:使用にあたって注意が必要、×:使用しない方が良い)

アセスメント・アプレイザル・エバリュエーション・評価・評定

(assessment/appraisal/evaluationの訳語として)

正式アセスメント・正式アプレイザル・正式エバリュエーション・正式評価・正式評定

(formal assessment/appraisal/evaluationの訳語として)

認定アセッサ・認定アプレイザ・認定エバリュエータ

           (authorized assessor/appraiser/evaluatorの訳語として)

公式アセスメント・公式アプレイザル・公式評価・公式評定

(formal assessment/appraisalの訳語として)

(第三者評価を示す用語としての)認定

× (自己評価を示す用語としての)認定

(assessment/appraisalの訳語として)

× 認証

(assessment/appraisal/evaluationの訳語として)

 

 [根拠]

       SEIcertificationをやっていないことを主張しており、ISO9000のような評価結果の認証の仕組みが存在しない

       これまでformal assessmentに対して「公式アセスメント」という用語が用いられてきたが、結果の公式性を示唆するリスクがあるため、formalの訳語として「正式」の方が望ましい

       SEIは評価者(アセッサ・アプレイザ)の認定(authorization)は行っているが、評価結果の認定は行っていない

       組織とは独立したチームが評価を行った場合(例:SCE)に評価チームが「独自に認定」することを意図して「認定」という用語は認められるが、公式の認定と誤解されるリスクがあり、利用においては注意が必要

       自社評価・自己評価の場合(IPIIPIモードでのSCAMPI)には、「認定」という用語は好ましくない

 

2.      米カーネギーメロン大学指定の手法(CBA-IPISCAMPI)による評価結果を示す訳語

     訳語を用いる場合のガイドラインは以下の通り

(○:良い、△:使用にあたって注意が必要、×:使用しない方が良い)

レベルを達成する、レベルに到達する

achieve levelの訳語として)

レベルXの達成を確認する

認定を受ける(SCEのような第三者評価の場合)

× 認定を受ける(IPIIPIモードでのSCAMPIのような自社評価の場合)

× 認証を受ける

× (認証・認定を)取得する、レベルXXを取得する、レベルXXを取る

 

 [根拠]

       アメリカでは「achieve level」という言葉を使っている

       アセスメントは、SEIの認定資格を持つアセッサーが率いるチームによるレベル「達成」の確認であるが、レベルの「取得」ではない

       SEIは評価者(アセッサ・アプレイザ)の認定(authorization)は行っているが、評価結果の認定は行っていない

       組織とは独立したチームが評価を行った場合(例:SCE)に評価チームが「独自に認定」することを意図して「認定」という用語は認められるが、公式の認定と誤解されるリスクがあり、利用においては注意が必要

       自社評価・自己評価の場合(IPIIPIモードでのSCAMPI)には、「受ける」という用語は好ましくない

 

3.      その他の手法(CBA-IPISCAMPI)による評価に関して

     上記ガイドラインに準じて、個別の手法・制度の性格を反映した用語を用いる。特に、認証・認定・取得等の用語に注意する

 

以上